知識の芋づる

D-LIVE!! 9巻皆川亮二

1巻まるごと七月鏡一の原作で大爆発。原作者は違うけど「スプリガン」の再来と呼べる内容になっている。ある女性キャラが読者受けを狙ってる(けど萌えではない)とはいえ、間違いなく作者も楽しんでるのでOK。8巻ではテムザックが出てきて「知ってるー!」と嬉しくなったが、今回は2つ。以下、ネタバレ含むので御注意

まずはウラン鉱石。作中では活字で触れるだけだが、以前ここで紹介したことがある「核兵器のしくみ」を読むと、漠然と危ない物質だと感じているところから何歩も理解が進むこと請け合い。けっこう読みやすくてお薦め。ニュースでたまに出てくる「濃縮ウラン」が、ダイヤモンドが原石を研き上げて作られるのと大違いなのがわかる。

次にSP盤。こちらは「大人の科学マガジンVol.6」。忌野清志郎の表紙が目印だけど、僕は細野晴臣が目当てで買った。それは置いといて、SP盤は蓄音機で聴けるのが特徴。その蓄音機がまったく電気を使わないものだと知ったのがこの雑誌。電気を使わないプレイヤーといえばオルゴールしかないと思い込んでいた。そのカラクリがよくわかる。