鳴るのは楽器、鳴らすのは人

至極当たり前なことタイトルに書いてるけど、万事すべからくそういう事。
門仲天井ホール千野秀一のピアノソロ。告知ほとんどなし、ホール前に着いても看板なし、会場に入ったら椅子もなし。「自分で椅子出して自由に座ってください。」と本人から言われる。はじめは“控えめに”ど真ん中の最前線に陣取ったのだが、客が10人足らずなのを良いことに、演奏を真横からバッチリ観察できて照明の輪にかかるくらいの位置でかぶりつく。本当は奏者の斜め後ろに行きたかったが、そこは遠慮した。要は、音楽を聴くのはもちろん、演奏という行為を間近で目の当たりにしたいのである。

曲はド即興から海外の民謡(?)やクラシック、ジャズ、歌謡曲プログレアレンジ(?)を2時間ぶっ通し。内部奏法抜きで鍵盤のみ使い、高い位置からガツーンと落とすタッチ、そっと押し下げるタッチ、はたいたり、こすったり、左右交差、目まぐるしく行き交う。MC も何もなく、譜面立てに雑然と置かれた楽譜を終始ガサガサしながら進む。途中、奏者自らエアコンを止めたのだが、それから寒いのなんの。終わって御代を手渡しで支払うと、いの一番にトイレに駆け込んだ。

受付カウンター脇の非常階段に出るドアの外で一服やらかして戻ると、スタッフの方とお話。方法マシンで大変お世話になって、もんてんに寄るとよくお話をする。その中で、出演されるライブのお知らせを頂いた。

2/2 エイブルアート・オンステージ参加事業「うたの住む家 寝ぶくろライヴ」
方法マシン代表の安野太郎、ヴォイスパフォーマーの徳久ウィリアムさんも出る。寝ぶくろ持参でゴー。

2/17 Walking in Space 平石博一の空間音楽
方法マシンのイベントでよくお見かけする平石氏の音楽を堪能できる絶好のチャンス。Pブロッ総出演。

その間、みんなはまだ会場の中だと思っていたのだが電話がかかってきて、とっくに外に出ていたのを知る。その後、飲み。これまた絵に描いたような大衆酒場で、寿司詰め状態の席に座って他愛の無い話に花を咲かせる。その間、私が座った場所は後ろがうるさくてあまり話を聞き取れていなかったのだが、千野さんからモリッシーと呼ばれていたそうである。語感イマイチですよ?

あと、2/9 は SuperDeluxe で千野さんとHann Benink,坂田明、井野信義、今井和雄のライブがある。SuperDeluxe は馴染みがあるので行きたいところ。