15年目の真実

トランペットの個人練習、2週間目。
そして絶望へ。

高い音を出すのが少し楽になったが、先が長すぎる。やはり、何か根本的に間違ったままだと考えた方が自然なのだ。自分の演奏の仕方で唇、舌、頬、喉、腹(横隔膜)がどうなっているのか、それを知る事に集中した。

それでわかった事。僕は高い音を出す時に、顎を後退させていたのだ。それに、歯は食い縛っていた。結果、上の前歯が下唇に触れそうな、下手すると触れている状態で、細い隙間からの息で唇を振動させていた。

高い音を出す為には、口を締める力よりも息のスピードの方が重要である。その為にせっかく腹式呼吸して喉を開くよう意識しても、歯でせき止めていたことになる。

改善するには顎を引く癖を治して、なるべく上下の歯を平行に揃えて演奏する必要がある。少しやってみたのだが、今まで出ていた音までまったく鳴らない。それで、絶望なのだ。

これが現役時代なら、演奏会やコンクールがあって曲の練習をしなければならず、ゼロからスタートする場合ではない。しかし、どこにも属していない今なら、まともに音が出るまで延々ロングトーンも可能。さて、やりなおすか、見切りつけるか。